無能が恥でなくなった時代に生きる

ネットを通じてリテラシーが上がってきたためか、無能はやっぱり恥だよねという空気がジワリと出てきた気がするので、「バカについて考える」に再改題しようかな、とか考えています。

「わかりやすい説明」が不可能な論点は存在する ~安保採決賛成の辞~

なんとなく気が向きましたので、国会で壮大なコントが繰り広げられた安保法制について、私なりに賛意を表明することといたします。


▼この国の国防政策は、国際情勢の変化に応じて臨機応変に対応する必要があると考えます。また、日本が、自ら戦争を誘発するような政策には断固反対ですし、仮に戦争に巻き込まれることがあっても、「総力戦に負ける」という事態に陥ることは何としても絶対に避けるべきであると考えます。(私としての原則)

▼今般、政府より提出された安保法制は、現在の国際情勢を鑑み、戦争抑止のために必要なシステム変更であると考えます。また、「総力戦に敗北する」という状況を回避するために、現状においては、米国との同盟の維持・強化は必須であると考えます。(原則への適合性)
以下に補足します。
・この国における「祖国防衛戦争」には、強力な同盟国は不可欠です。少なくとも、米中が対立している現状においては、米側につく以外の選択肢は考えられません。日中同盟vs米国……。想定してみてください。勝てる気がしますか?
・それなりな将来、米中のパワーバランスが逆転するとしましょう。しかし、それでも現段階で中国株を買うには早すぎます。
・「国際平和協力」には、自分としては賛否相半ばです。日本は憲法を言い訳にして、米国の傘の元での平和を享受してきましたし、その元で驚異的な経済成長を遂げたのです。米国がそれを許し続けてくれるのであれば、これほど有利な環境はありません。できることなら今のままが良い。しかし、米国世論がそれを許さなくなってきています。もはや、わが国は軍事上のニートで居続けるわけには行きません。就職しないまでも、週1くらいバイトする程度の姿勢を見せなければならない時期が来ていると感じます。

▼この国の政治制度・政治情勢を勘案するに、一括審議・強行採決以外に、必要なシステム変更を加えることは難しいと考えます。(手法への消極的賛成)
以下はその理由です。まずは政治制度について。
改憲は現実的に不可能です。現行の選挙制度で、参議院で2/3の議席を、憲法改正のような賛否の分かれる問題について、片方が確保することができるとは、なかなか考えられません。
・ゆえに必要な変更は、可能な情勢下で法改正によって、一気呵成に仕上げる必要があります。
次に、政治情勢について。
・大衆は「わかりやすい説明」を求めますが、論点によっては「わかりやすい説明」が不可能なものが存在します。たとえば、どんなにわかりやすかろう説明に努めたとしても、現代の宇宙物理学を大衆が理解できるような形で説明することはできないでしょう。良くて煙に巻かれるだけです。
・今般の安保法制についても、必要なシステム変更の内容の個々について、大衆が求めるような「わかりやすい説明」は存在しません。
・丁寧に説明することによって、(わかりにくくとも)大衆の理解が得られるような説明方法が仮に存在したとしても、それには多大な時間を要するでしょう。
・丁寧に説明するに当たっては、教条的な左翼からの執拗な妨害も予想されされます。もちろん個々の妨害を一つ一つ論破することは可能ですが、それには実に多大な時間を空費する必要があり、建設的な議論にならないことが容易に想像されます。また、これらの妨害が「言論」の皮をかぶっている限り、わが国の法体系でこれを抑止することはできません(し、抑止してはなりません)。

つまり、以上を総合すると、さまざまな論点をまとめて審議し、強行的に採決する以外に、必要な国防体制を構築する手段は存在しないのです。


以上のような理由で、私は、政治制度・政治状況を鑑みて、今般の安保法制は、採決の手法に亘るまで、賛成するものであります。


▼合憲性……?んなもん糞喰らえ(一応ことわっておきますが、ジョークですよ)
・アメリカ様から押し戴いた欽定憲法の正当性なんて認めねえ。
自衛隊の存在がそもそも違憲だろうが。
自衛隊違憲最高裁判決とかでねえかな……。そしたら改憲できるのに。
 その発議で反対とか言っちゃうような国民なら、もう滅べ。滅んでしまえ。
 賛成派だけで自衛隊引き連れて独立しようぜ。



蛇足 (反対派の方々へ)

安倍さんが最初に首相になってから、また、安倍さんが2回目の政権を握ってから、どれだけ時間がたったの。安保体制の問題は、最初から問題だったじゃないの。いまさら急に「反対」を叫ぶ人たちは、今まで何を見てきたの。何を読んだの。何をしてきたの。
政権与党に怒りを向ける前に、まず今までこの問題に対して無関心・不勉強だった自分を愧じてください。あなた方には阻止する手段はまだまだあったはずです。
衆参の議席構成や残り任期などの状況から、法案が提出された時点で与党の勝ちでしたよ。騒ぎ出すのが遅い。遅すぎる。

福島で事故が起きたときに、「我々は原発に反対してきた。しかし、結果的にこの事故を防ぐことができなかった。これは、私たちの責任である。」と語る人をテレビで見た覚えがあります。これが、正しい左翼の在り方なのではないでしょうか。左翼政治家は、近視眼・感情論・脊髄反射・責任転嫁を猛省すべきです。

(これをDisと捉えるか、叱咤と捉えるかはご自由にどうぞ。)


蛇足2
ちなみに私は、安倍さんの復古的な文教政策には概ね反対です。窮屈。