無能が恥でなくなった時代に生きる

ネットを通じてリテラシーが上がってきたためか、無能はやっぱり恥だよねという空気がジワリと出てきた気がするので、「バカについて考える」に再改題しようかな、とか考えています。

民主主義と資本主義の相性

 

・民主主義とは、経済成長局面において、政治的決定権を、ある程度民衆に開放することで、民衆を慰撫し、体制転覆圧力を下げることによって、社会的安定を得やすいシステムである。

・経済社会が何らかの要因によって成長局面にあるときのみ、民主主義システムは機能しうる。なぜなら、民主主義は、既得権益の徹底擁護であるからだ。既得権益を擁護しながら、社会間(文明間)の生存競争力を維持し続けるだけの成長余力を持つことができるのは、ひとえに経済成長のたまものである。

・経済成長とは、「無限のフロンティア」「人口増ボーナス」の局面において発現しやすい。

・資本主義とは、実在しない「信用」という謎の存在を換金し、経済成長へと変換するシステムである。

・したがって、実在しない「経済成長」を生み出すことのできる資本主義によってしか、平均的には民主主義は機能しえないし、存在しえない。

・経済成長なき民主主義は滅亡を招き、資本主義なき経済システムは永続的な経済成長を実現できない。資本主義の「信用創造」の仕組みが限界に達したとき、人類社会は民主主義を維持することができないのである。

・人口減による、実質的経済体力の低下が信用創造による経済成長余力を凌駕するに至ったこの国において、民主主義の存立は危ういと言えるのではないだろうか。

 ・また、現代社会において、資本主義の「信用創造」の欺瞞性に多くの人が気付き始めている。民主主義社会の担い手ともいえる市民たちが、その基盤たる資本主義を否定したとき、おこることは文明の崩壊(国家の滅亡)か、体制の転換であろう。

・民主主義ではない統治機構とは何か。前近代においては、そのスピードが緩やかであったがゆえに、「世襲」という世代を跨いだシステムが採られた。近代以降にあっては、そのスピードの速さゆえに、世襲的継承ではなく、「独裁政権」における権力継承、という形が、多くとられているように見える。

・この国の社会が、欺瞞的「民主主義」というシステムを失ったとき、我々はどういう社会を作るのであろうか。