無能が恥でなくなった時代に生きる

ネットを通じてリテラシーが上がってきたためか、無能はやっぱり恥だよねという空気がジワリと出てきた気がするので、「バカについて考える」に再改題しようかな、とか考えています。

きまりごと

とりあえず、気の向くままに書きっぱなしにしてみる。

 

 

 

■「きまりごと」について
 
 
 
「規制」とは、手段である。
そして、ときにコストのかかる手段である。
そのコストは、ほとんどの場合、税によって賄われる。
 
「きまりごと」「ルール」と言い換えても良い。
法律であれ条例といった拘束性を持つ形態もあれば、
宗教的戒律であったり、人としてのマナーという社会の価値観の中に織り込まれた曖昧なものもある。
 
 
規制は何のためにあるか。
「規制」にもいろいろな側面があるのだろうが、
ひとつに社会の構成員それぞれが自衛のために割かねばならぬコストを軽減させ、
そのコストを生産的な方面に振り向けるため、という視点から、「規制」について考えてみたい。
 
かかる規制があるがゆえに相手もそれに背くまい、という共通認識が成り立つことで、
我々の社会生活は円滑に回っていく。
これはある種の「信用」の創造と言って良い。(金融で言うところの「信用」とは意味が違う)
 
ある種の「有害な」行動を規制することで、それによって発生する害を抑えるという考え方な訳だから、
規制に則ってさえいれば、その規制が想定する害が発生しえない、という信用である。
 
 
「規制」の有用さを考えるために、
 
1その規制が制限する行動は何か
2その制限される行動によって発生する害は何か
3その制限される行動によって発生する利益に公益性があるか
4その制限される行動を実行しようとする者の利益は何か
 (その行動を誘発するものは何か)
5その規制に裏の意図がないか
 
について考えてみたい
 
1その規制が制限する行動は何か
 
その規制が、禁止する行為がいったいナンなのであるか。
 
たとえば、喫煙規制であれば、規制行動とは喫煙である。
 
 
2その制限される行動によって発生する害は何か
 
その規制が守ろうとする目的となるもの。喫煙規制の場合、受動喫煙者の健康被害。
 
 
 
 
3その制限される行動によって発生する利益に公益性があるか
 
規制によって犠牲になる社会的メリット。
喫煙の例を考えると、タバコ課税には一定の担税能力がある。
 
 
4その制限される行動を実行しようとする者の利益は何か
 (その行動を誘発するものは何か)
 
規制される行動がどれだけ行われやすいか。
そもそも、規制すべき行動に動機がない場合、規制の必要性が問われることになる。
喫煙の場合、嗜好品であること、依存性が強いこと、という点があてはまることになる。
 
 
5その規制に裏の意図がないか
 
ある種の規制は、表向きの公益性とは別に、規制を推進する人に裏の意図がある場合が考えられる。
これは規制の合理性を問うにあたって、重視すべき論点たりうる。
喫煙規制の場合、タバコの臭いを嫌う人々が一定数存在していることに留意すべきである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
■ 公的規制のコストについて
 
規制に実効性を持たせるためにはコストがかかる。
特に合理性の弱い規制(規制対象となる行動に強い動機があるもの、規制による公的メリットが弱いもの)は
順守する動機に欠けるため、監視・処罰に多大なコストを割かねば実効性のある規制たらしむことができない。
 
国家財政の窮乏にあえぐ我が国の規制の在り方を考える際に、規制の有用性・合理性を検討することは非常に重要である。
 
 
 
■きまりごとを無視したい人々
 
確かに、世の中には一見無意味なきまりごとが多いように思える。
家入さんとかイケハヤさんなどは、そんなきまりごとに縛られないで生きていけばいいじゃない、とお考えなのだろう。
ときに、我々が一般常識として是とするきまりごとを一蹴してみせる彼らの言動は、
無意味なきまりごとに窮屈さを感じる人々に称揚される。
 
しかし、彼らが一蹴するきまりごとは、合理性のあるきまりごとなのか、
既に合理性を失ってしまったきまりごとなのか。
 
その合理性を受け入れるかどうか、選択可能なきまりごとなのか、社会圧力として強制されるきまりごとなのか。
 
きまりごとの枠組みから外れるということは、意識せずに受けてきたきまりごとの恩恵を放棄することでもある。
その恩恵は、自分にとって不可欠なものなのか。不要なものなのか。
 
きまりごとの枠組みから外れたい人は、きまりごとに守ってもらえなくなる、ということにも思いを致したほうが良い。
 
 
 
家入さんとかイケハヤさんが叩かれているのは、他者を煽っておきながら、
そのリスクを伏せているからなんだろうと思う。
というか、本人たちも、そこをそんなに考えてないんだと思う。
その危うさを嗅ぎ取った人たちが、彼らを無責任だと叩いているんじゃないかと。